現在完了形の話

 

 中学校3年生で現在完了形というものを習います。

 

〈have+過去分詞〉を使って「完了(結果)」・「経験」・「継続」の意味をあらわす表現です。

 

 例文を三つ挙げます。

 

  I have just finished my homework.(たったいま宿題を終わらせたところだ)

  Have you ever been to Australia?(オーストラリアに行ったことありますか)

  He has played baseball for three years.(彼は三年間野球をやっている)

 

 以上が現在完了形と呼ばれるものになります。

 

 

 では、現在完了形はどのようにして生まれたのでしょうか。

 

 

 すこし難しいですが、

 高校英語では"have"を使った表現〈have+目的語+過去分詞〉を習います。

 

  She has her shoes made by artisans.(彼女は靴を職人に作ってもらう)

 

 

 そして、実はこの表現が現在完了形のもととなった表現になります。

 

 つまり、〈have+目的語+過去分詞〉の過去分詞が目的語の前に出てきてしまったのです。

 

  I have my homework done.(私は仕事をなされた状態にした)

  → I have dome my homework.(私は仕事をしてしまった)

 

 そして、この"have"が完了の意味を持つ助動詞としてみなされるようになり、その他用法に拡大していきました。

 

 

 一見バラバラに見えてしまう"have"の用法ですが、もともとは同じひとつの意味を持っていたのでした。

 

 


今日の板書

 

 

 

 

2022年02月10日