中学校3年生で現在完了形というものを習います。
〈have+過去分詞〉を使って「完了(結果)」・「経験」・「継続」の意味をあらわす表現です。
例文を三つ挙げます。
I have just finished my homework.(たったいま宿題を終わらせたところだ)
Have you ever been to Australia?(オーストラリアに行ったことありますか)
He has played baseball for three years.(彼は三年間野球をやっている)
以上が現在完了形と呼ばれるものになります。
では、現在完了形はどのようにして生まれたのでしょうか。
すこし難しいですが、
高校英語では"have"を使った表現〈have+目的語+過去分詞〉を習います。
She has her shoes made by artisans.(彼女は靴を職人に作ってもらう)
そして、実はこの表現が現在完了形のもととなった表現になります。
つまり、〈have+目的語+過去分詞〉の過去分詞が目的語の前に出てきてしまったのです。
I have my homework done.(私は仕事をなされた状態にした)
→ I have dome my homework.(私は仕事をしてしまった)
そして、この"have"が完了の意味を持つ助動詞としてみなされるようになり、その他用法に拡大していきました。
一見バラバラに見えてしまう"have"の用法ですが、もともとは同じひとつの意味を持っていたのでした。
今日の板書